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空間情報で情報をつなぐ。個性をつなぐ。その先に広がる世界へ。 - NTT空間情報株式会社 代表取締役社長 猪瀬 崇

豊かな個性を掛けあわせ、地図業界の発展へ。

事業開始から、同業の皆様をはじめ多くの方々と対話する機会をいただきました。その中で感じてきたのは、地図業界というのは実に多彩な個性で成り立っているのだ…ということです。住宅地図や道路地図、山岳地図といった、地図コンテンツメーカー自体の個性もそうですが、測量会社においても、海外展開に注力されていたり、あるいは測量技術自体にチューンされているなど、実に個性的なビジネスを展開されている。私たち自身も、NTTの通信インフラ管理という個性をもって、この業界に入らせて頂いたわけですが、いま私の胸で膨らんでいるのは、単なる競争でせっかくの個性を消しあうのではなく、それぞれの個性を理解しあい、協力しあいながら、地図業界というフィールドを大きく広げていくことができないだろうか…という思いです。

地図をビジネスインフラに変えるための3つの課題。

いま、地図ビジネスを取り巻く環境は、大きく変化しています。通信の高速化やクラウド技術の発展により、一般ユーザーの皆様は様々なデバイスで、毎日、当たり前のように地図を表示し様々に活かされています。こうした環境の中、企業の皆様においても簡単にフリーで使える地図コンテンツへの要望が高まっているものの、ビジネスに自在に活用するとなると、まだ乗り越えなければならない壁がいくつかあります。

  • ベース地図のインフラ化

    ひとつは、高精度なベース地図を共同利用できるインフラの構築です。ビジネスならではの多様化するニーズに応えるためには、よりいっそうのリアリティと最新情報を反映した電子地図を、ダイナミックに活用できる環境が不可欠となります。

  • ビッグデータへの対応

    2つめの課題は、ビッグデータ化への対応です。これは、スマートフォンやカーナビのGPSから取得した位置情報に、ユーザの発信情報、地域情報、時間といったあらゆるデータを結びつけることで、例えば渋滞状況や地域の特売情報などが即座に把握できるといった仕組みづくりです。

  • 地図のインテリジェンス化

    これらを実現し多彩なサービスを構築していくためには、地図自体をインテリジェンス化する必要があります。より細やかな情報表示に対応できるよう、 地形や建物だけでなく、特化した目標物や建物内の情報といったレイヤーを戦略的に組み合わせ、最適に提供できるシステムの構築が急がれます。

これら3つの課題を乗り越えたとき、地図を使ってもっと新しいビジネスや新しいサービスを創出する、あるいは様々な業務の
オペレーションを革新する…といった可能性が、現実のものとして広がっていくはず。その先に、私たちが創業時から思い描いていた「空間情報を軸にすべての情報をつなぎ、まだ見ぬ価値を創造する」というビジョンが叶うのではないかと、ますます思うようになってきました。

目指すのは、業界がひとつとなれる環境づくり。

私たちのこうした発想は、まだ動き始めたばかりではありますが、ありがたいことに多くの皆様から興味を持っていただいております。しかしながら、私たちだけのチカラでこれらを実現することはできません。業界の皆様といっしょになって互いの個性を活かしあいながら、電子地図を社会インフラとしていかに盛り上げていくことができるか…それが、今後、私たちの最も果たしていかなければならない役割だと考えています。私たちには、通信インフラで培われた大きな強みがあります。これを自分たちだけの強みとするのではなく、業界の皆様に使っていただけるような、あるいは、一緒にパートナーリングしていただけるような環境を作っていきたいと願っています。

地図の精度だけでなく、マッチングの精度まで。

社会インフラあるいは業務地図の基盤にふさわしい地図のあり方を考えるとき、まだまだ電子地図のクオリティを磨きあげる必要があることも確かです。地図自体の精度もそうですが、もうひとつ重要になるのが情報を地図上に正確にプロットする「マッチングの精度」です。電子地図は、いちばん下層の座標データに始まり、正確に書き起された河川・道路・建物といった地形データ、さらには緻密に調査・蓄積された住所や目標物データと、実に多くの人々の手を介して作りあげられた数々のレイヤーが重なりあって構成されています。それぞれのレイヤーの精度も重要ですが、それを正確にマッチングできなければ地図として機能しません。そこには、地形や目標物データのダイナミックな最新化、情報をプロットするソフトの論理性など様々な要素が絡みあいますが、最終的には人の力によるチェックが必要不可欠です。もちろん、すべてに100点満点をとるのは難しいことですが、少しでも100点に近づけられるよう、私たちは社内・社外含めたメンバーでこうした作業を行っています。

弾性のあるサービスモデルを確立すること。

これはまだ夢なのですが、お客様のニーズにあったレイヤーを、様々な業界の皆様と連携しながら効率的に集約し、同期を取るようなビジネス。言わば、レイヤーマッチングと呼べるようなビジネスを展開していくことで、業界の発展に貢献していくことはできないかと考えています。お客様の満足を得るためには、達成すべき機能の実現はもちろんですが、そこに要するコストとの両立も重要です。要求されている機能を実現するためには、この部分は簡素化し、これとこれを組み合わせると効率的・低コストに達成できる…といったような弾性のあるサービスモデルを確立できれば、それが可能になるはずです。この理想へと至るひとつのプロセスとして、地図や地形写真コンテンツを低価格で利用できるクラウド配信サービス「GEOSPACE CDS」の強化
に努め、いよいよスタートまでこぎ着けることができました。今後は、「GEOSPACE CDS」にベクトル地図のレイヤーを組み
合わせたハイブリッドサービスや、通信インフラ・地図・情報・ソフトのすべてをセットで提供できるオールインワン・サービスなど、新たなサービスをさらに追求していこうと考えています。

地図に文化をも織り込んだ、コミュニティ・アーカイブの実現。

よく言われることですが、地図は文化です。例えば、京都をはじめ古い歴史を持つ地域では、その町の歴史がそのまま住所や地形に刻み込まれています。また、観光・施設情報、災害情報など、その地域独特の文化や特性を地図上に織り込むことで、町の環境づくりや災害対策に役立てられるベースマップができあがります。これが私たちのビジョンのひとつであるコミュニティ・アーカイブと呼ばれる概念です。その実現のために、現在、熊本県、熊本市、NTT西日本とともに進めている光スマートタウン構想など、様々なプロジェクトに積極的に参画しています。こうした、コミュニティ・アーカイブの実現に向けた取り組みはもちろん、様々な企業の皆様と連携したビジネスに数多く携わっていくことで、地図業界の発展に貢献できるビジネスモデルの早期構築に向け、一歩一歩、着実に近づいていきたいと願っております。

◇会社概要

商号 NTT空間情報株式会社(英文名 NTT GEOSPACE CORPORATION)
事業開始 2011年7月1日
所在地
本社
東京都台東区雷門1-4-4 ネクストサイト浅草ビル3F
電話 (03)6802-8200
西日本営業グループ
大阪府大阪市中央区今橋2-5-8 トレードピア淀屋橋 地図はこちら
プロダクト事業部
熊本県熊本市中央区南熊本5-1-1 テルウェル熊本ビル
URL :
https://www.ntt-geospace.co.jp/
資本金 1,000万円
資本構成 NTT東日本 60%、NTT西日本 40%
事業内容
  • 電子地図の制作及び販売
  • 航空写真、衛星画像の販売
  • 電子地図情報と組み合わせた各種データベースの制作及び販売
  • インターネットなどの通信回線を利用した各種情報の収集、処理、提供等のサービス販売 等
自社製品等
  • GEOSPACE 電子地図
  • GEOSPACE 航空写真
  • GEOSPACE 地番地図
  • GEOSPACE 行政界ポリゴン
  • GEOSPACE 3Dソリューション
  • GEOSPACE API
  • GEOSPACE CDS(コンテンツデリバリーサービス)
  • GEOSPACE CDSプラス
  • ちばんMAP
  • 衛星画像
  • その他の商材
従業員数

66名(2018年7月1日現在)

役員
代表取締役社長
猪瀬    崇
取締役 営業部長
大塚   健太
取締役 プロダクト事業部長
山口    聡
取締役 ビジネス開発部長
高木 洋一郎
取締役(非常勤)
床尾   裕司
取締役(非常勤)
川副   和宏
監査役(非常勤)
肥後   賢太